こんにちは!
沖縄県豊見城市で「安心できる中古住宅購入とリノベーションの専門店」をしている、リノベナビゲーターのガクシです!
前回は「エフロレッセンス(白華現象)」とは?について書きました。
冒頭の画像は、当社の事務所の天井なんですが、元々あった吊り天井を撤去して、50センチ程天井高を高くしました。
このように柱や梁を見せる仕上げの方法を「躯体現し」(くたいあらわし)といいます。
通常、新築住宅や分譲マンションを建てる場合、見栄えを良くするために、柱や梁、設備の配線などは壁や天井などを作って裏側に隠しています。そのため、元々の天井の高さや壁よりも使える空間が狭くなっているコトが多いです。
それを躯体現しにするコトで、天井高が確保され、空間に広がりが出ます。
(※建物によっては、天井裏がほとんどない場合もあります。)
また、柱や梁という普段隠されている構造体が見えるので、無骨さやインダストリアルな雰囲気が生まれます。
特に沖縄の場合は、戸建てでも鉄筋コンクリート造の住宅が多いので、コンクリート肌に露出の配管などを組み合わせてカフェのような空間に仕上げるコトができます。
一方デメリットとしては、平家や最上階の場合、夏場は太陽熱で建物があたためられて暑くなり、冬場は冷気で室内が寒くなってしまう可能性があるので、注意が必要です。
ちなみに、リノベーション工事の際、元々ある天井や床などをはがすと、建築当時に書かれたであろう墨付けの文字などを出くわすコトがあります。
ウチの事務所の吊り天井を解体した時には、吊り天井の天端の位置を示す「天バ」の文字が壁に書かれていました。
何十年も前に書かれた文字が目の前に現れると、誰が書いたかも知らないのに、そこに何十年もずっと存在していたという時の積み重ねを想像しただけで、感慨深い気持ちになります。
そんな瞬間に立ち会えるのも、リノベーションの楽しみのひとつです。
というわけで、本日も年中夢求で♪