インスペクション

【沖縄発】インスペクションの検査方法は?

皆さんこんにちは!沖縄県豊見城市で「安心できる中古住宅購入とリノベーションの専門店」をしている、リノベナビゲーターのガクシです!

前回は「防水塗装一人でやってみた!」というお話でした。

今回は、「【沖縄発】インスペクションの検査方法は?」というお話をお届けします!

先日の「リノベ暮らし見学会」で参加者の方から「インスペクションではどんな検査をするんですか?」というご質問がありました。

以前に、インスペクションの概要についてコチラ⇒「沖縄発!建物の健康状態を知るインスペクション」で書いていますが、今回はより具体的な検査の内容について書いてみたいと思います。

①診断レベルの位置づけと検査方法

建築物の経年劣化に対する調査や劣化診断には一次診断、二次診断という段階があります。
私が保有している日本ホームインスペクターズ協会公認ホームインスペクター(住宅診断士)の診断は、一次診断に該当し、検査方法は目視による非破壊検査になります。

非破壊検査とは、建物をキズつけたり破壊することなく欠陥や劣化状況を調べる方法のことです。

カンタンに言うと目視をメインに、一般的に普及している機器を使った計測や触診、打診などによって建物の状態をチェックします。

日本ホームインスペクターズ協会のガイドラインでは、現況調査における基本的な検査対象の範囲を以下のように書いています。

  1. 現地で足場などを組むことなく、歩行その他の通常の手段により移動できる範囲。
  2. 戸建て住宅における小屋裏や床下については、小屋裏点検口や床下点検口から目視可能な範囲。
  3. 共同住宅においては、専有部分および専用使用しているバルコニーから目視可能な範囲

ホームインスペクションはあくまでも一時診断(目視などが中心)なので、建物に起きている症状を全て把握することはできません。

でも、人が風邪を引いたらクシャミをしたり、熱が出たり、咳をしたりするように、建物も不具合があると、何かしらの症状が出ます。

ホームインスペクターはお医者さんと同じように、発生しているその症状や劣化事象から、建物の状態を推察して診断します。

②検査箇所

インスペクションの検査箇所は以下の通りです。

【外周りの状態】

・基礎
・外壁
・屋根
・軒裏
・雨どい
・外部金物等
・バルコニー

【室内の状態】

・壁、柱および梁のうち屋内に面する部分
・床
・天井
・階段
・サッシ・ドア・シャッター・雨戸等

【床下の状態】

・土台および床組み
・基礎および床下面
・束
※RC造(鉄筋コンクリート造)の場合、床下高が低く、進入が難しいため、点検口からの点検となります。

【小屋裏・天井裏の状態】

・梁・桁・小屋組および野地板
・各階間の天井裏
※RC造(鉄筋コンクリート造)の場合、天井裏高が低く、進入が難しいため、点検口からの点検となります。

【設備の状態】

・給水設備
・給湯設備
・排水設備
・換気設備
・火災報知器
・その他

③診断費用

ホームインスペクションの費用は以下の通りです。

・戸建て住宅:30,000円+税

・マンション:20,000円+税

詳細については以下をご覧ください。

「インスペクション料金表」

「インスペクションの重要事項」

「インスペクション申込書」

④注意点

最後にインスペクションの注意点について書いてみます。

気になる物件があり、インスペクションを希望する場合、売主の承諾が必要となります。仮に承諾が得られない場合はインスペクションすることができません。

また、住宅の建て方(隣地との距離が近くて人が入れない等)や、床下・小屋裏点検口がない場合、移動できない家具がある場合など、検査する住宅の状況によっては、検査対象である箇所でも検査を実施できない可能性があります。

なお、一次診断においては、診断対象となる住宅が現状で建築基準法等に適合しているかどうかや、設計図書通りに住宅が建っているかなどについては、調査項目とされていません。

インスペクションで100%住宅の状態が分かるというわけではありませんが、住宅を購入する上での貴重な判断材料になります。

いうなれば、新型コロナのワクチンのようなもの。

100%の効果を保証するわけではないですが、一定の効能は認められるという感じですね。

安心できる中古住宅購入とワクワクするリノベーションで、自分らしい暮らしを手に入れましょう♪

というわけで、じゅうをもっとじゆうに♪