リノベ・リフォーム

リノベーション向きの物件とは?

こんにちは!沖縄県南部の豊見城市で安心できる中古住宅購入とリノベーションの専門店をしている、リノベナビゲーターのガクシです。

前回は「先が見える」という記事でした。

今回はリノベーション向きの物件とは?について書いています。

リノベーションの魅力はなんといっても自分の暮らしや好みに合わせて間取りや内装を変えられることにあります。

しかし、建物によっては構造上「壊せない壁」というものが存在します。壊してしまうと建物の耐久性が下がり、倒壊または変形してしまう可能性があるからです。

壊せない壁があると、間取りの変更に制限が出てきます。制限がある中で工夫を凝らす楽しみもありますが、できれば自由に間取りを変えたいですよね。

そこで今回はリノベーション向きの物件とそうでない物件について解説したいと思います。
ぜひ物件探しの際にお役立てください。

鉄筋コンクリート造の2つの構造方式

ご存知の方も多いとは思いますが、現在、沖縄に最も多い建物は鉄筋コンクリート造又は鉄筋コンクリートブロック造(以下RC造)です。
近年、木造住宅が急速に普及していますが、トータルで見るとまだまだRC造の建物が多くなっています。

そんなRC造の建物には、2つの構造方式があり、その構造の違いが、リノベーションの向き不向きに大きく関わっています。

■ラーメン構造

1つ目が柱と梁で建物を支えている「ラーメン構造」ラーメンといっても、しょうゆやみそ、とんこつ味などが楽しめるあの麺類の食べ物ではありません・・・(僕はそっちの方が好きですが)

ドイツ語でラーメン(Rahmen)は「枠・縁」を意味します。

柱や梁などのフレーム(枠)で建物を支える為、ラーメン構造と呼ばれています。

学校の運動会などで使われるテントをイメージすると分かりやすいと思います。

フレームで支える構造のテント↑

ラーメン構造の場合、建物を骨組みで支えているので、柱や梁以外の壁を取っ払うコトができます。

なので、間取りが自由に変更できるため、リノベーション向きの建物と言えます。

■壁式構造

2つ目が柱と梁を壁にして同化した耐力壁と床で構成する「壁式構造」があります。

壁式構造は柱や梁が出っ張らないので、室内をスッキリと仕上げるコトができます。
その反面、壁と床で建物を支えているので、壊せない壁が多くあります。

例えていうならダンボール箱です。

面で支える構造のダンボール↑

ダンボールは荷物を多く詰められるように面で構造を支えています。

仮に、側面に大きな穴を開けてしまうと、箱の強度が弱くなり、上に荷物の入った重たいダンボール箱を重ねると潰れてしまいます。

なので、壁式構造の建物はラーメン構造に比べて、壊せない壁(耐力壁)が多い(=間取りの変更に制限がある)ため、リノベーションにはあまり向いていないといえます。

ただし、柱や梁がないので、間取りよりも室内空間をスッキリ使いたい派には、全然アリです。

まとめ

■鉄筋コンクリート造の建物には、「ラーメン構造」と「壁式構造」がある。

■ラーメン構造は建物を柱や梁で支える為、壁を壊すコトができます=間取りの自由度が高い。

■壁式構造は建物を壁と床で支える為、壊せない壁(耐力壁)がある=間取りの自由度が低い。だけど、柱や梁が出っ張っていないので、室内はスッキリしている。

リノベーションを前提に中古住宅を購入する場合は、建物の構造がラーメン構造なのか壁式構造なのかチェックしましょう。

ラーメン構造の場合、外から見ると柱や梁が出っ張っているので分かりやすいですよ。

ちなみに6階以上ある分譲マンションはほとんどがラーメン構造になっています。(壁式構造には地上階数5以下などの制限があるため。)

あと、分譲マンションの場合には、改修工事についての制限などもありますので、合わせて確認しましょう。